ファイル変換定義の金額演算・集計
ファイル変換定義の編集方法で [演算・集計] を選択すると、金額の算出方法や貸借の符号、丸め方法などを設定できます。
- 取り込み先で想定されている金額の符号を確認し、その形式に合わせて設定してください。
- DivaSystem への取り込みではインターフェースフォーマットを確認します。
- 個別財務諸表、相手先別明細、セグメント別勘定明細では、貸方残高にマイナス符号を付けて取り込みます。
設定画面を開く
ファイル変換定義の金額に、演算・集計を設定します。
- [編集方法指定] 画面で [取り込み元1] を指定します。2 つの列を利用する場合、[取り込み元2] も選択してください。
- [編集方法] に [演算・集計] を選択します。
- [設定] をクリックしてダイアログを表示します。
[取り込み元2] は、[取り込み元1] を選択した後に指定できます。
設定項目
設定画面の各項目の内容を説明します。
金額算出方法
[取り込み元1] と [取り込み元2] を合算するか、差し引くかを選択します。
[取り込み元2] を指定していない場合は [累計計算] が選択され、変更できません。
- [累計計算]:[取り込み元1] と [取り込み元2] を合算します
- [差引計算]:金額差引方法で指定した順に差し引きます。
ポイント:
- 取込元ファイルの金額が、借方を正・貸方を負としているか、借方・貸方とも絶対値としているかを確認します。
- 取込元ファイルに借方金額と貸方金額の列がある場合、2 つの列の値を合算するか、差し引くかを決めます。
金額差引方法
[金額算出方法] で [差引計算] を選択した場合に指定します。以下のいずれかを選択してください。
- [取り込み元1] - [取り込み元2]
- [取り込み元2] - [取り込み元1]
ポイント:
差し引く順番によって計算結果が変わるため、取込元ファイルの借方金額と貸方金額の配置に合わせて選択します。
貸借基準
勘定科目マスタの貸借基準(借方は +1、貸方は -1)を金額に乗算するかを選択します。
貸借基準は、勘定科目が本来持つ借方・貸方の性質を示します。取込元ファイルの金額に貸借の符号がすでに付いている場合は、符号が二重に反転しないよう [乗算しない] を選択します。
ポイント:
- 貸借基準を乗算すると、勘定科目マスタの貸借基準に応じて金額の符号が変わります。
- 取込元ファイルにすでに符号が付いている場合は、意図せず符号を反転させないようにします。
表示用貸借区分
勘定科目マスタの表示用貸借区分(借方は +1、貸方は -1)を金額に乗算するかを選択します。
表示用貸借区分は、貸借基準とは別に、レポートなどで表示する借方・貸方を指定する区分です。例えば、減価償却累計額のような評価性勘定を、貸方ではなく借方に表示したい場合に利用します。この設定は DivaSystem の勘定科目マスタに依存するため、利用する場合は親会社にマスタの設定を確認してください。
ファイルに入力されている金額が絶対値で貸借が考慮されていない場合などに指定します。
ポイント:
表示用貸借区分を乗算すると、勘定科目マスタの表示用貸借区分に応じて金額の符号が変わります。
取込元ファイルにすでに符号が付いている場合は、意図せず符号を反転させないようにします。
演算方法
金額に対する固定値演算の方法を指定します。以下のいずれかを選択してください。
- [演算しない]
- [乗算]
- [除算]
例えば、取込元ファイルの金額が円単位で、取り込み先では千円単位で扱う場合(例:100,000円を100千円として取り込む)は、[除算] を選択し、[除算する金額] に「1,000」を入力します。
ポイント:
金額の単位を変換する場合は、[乗算] または [除算] と、演算に使用する数値を設定します。
乗算する数値/除算する数値
[演算方法] で [乗算] または [除算] を選択した場合、整数で入力します。
ポイント:
設定した [演算方法] に応じて、乗算または除算に使用する数値を入力します。
小数点以下桁数の丸め方法
小数点以下桁数を指定した桁数に丸める方法を指定します。以下のいずれかを選択してください。
- [四捨五入]
- [切り上げ]
- [切り捨て]
ポイント:
金額に小数が発生する場合は、取り込み先で必要な処理に合わせて選択します。
小数点以下桁数
小数点以下の桁数を 0~4 桁で選択します。
ポイント:
取り込み先で必要な小数点以下の桁数を選択します。
演算するタイミング
複数の行を 1 行にまとめる(集計する)場合に、演算を行うタイミングを選択します。
- 集計前:各行の金額をそれぞれ演算してから、1 行にまとめます。
- 集計後:各行の金額を 1 行にまとめてから、合計金額を演算します。
除算や丸めを行う場合、どちらを選ぶかで結果が変わることがあります。
例:金額 100 の 3 行を 1 行にまとめ、各行を 3 で除算して、小数点以下 0 桁に四捨五入する場合
【集計前】
1 行目:100 ÷ 3 = 33.333… → 33
2 行目:100 ÷ 3 = 33.333… → 33
3 行目:100 ÷ 3 = 33.333… → 33
合計:33 + 33 + 33 = 99
【集計後】
1~3 行目を合計してから除算:(100 + 100 + 100) ÷ 3 = 100
ポイント:
- 金額をレコードごとに処理してからまとめる場合は [集計前] を選択します。
- 同じキーの金額をまとめてから処理する場合は [集計後] を選択します。
金額0のレコードを除外する
演算後の金額が 0 になったレコードを除外する場合にチェックします。
ポイント:
金額0のレコードを後続処理に渡す必要があるか確認し、必要に応じて除外設定を行います。
貸借表現別の設定例
以下の例では、取り込み先の金額を「借方は正、貸方は負」とする場合を示します。
例の金額は整数のため、丸め方法は [四捨五入]、小数点以下桁数は 0 とします。
固定値による演算は行わず、演算タイミングは [集計後]、金額0のレコードは除外しない設定です。
設定例①:1 列で符号付き金額を取り込む場合
取込元ファイルの 1 列の金額に、借方は正数、貸方は負数で符号が付いている例です。
金額の符号が取り込み先で想定される符号と一致しているため、貸借基準や表示用貸借区分は乗算しません。取り込み元2は指定せず、金額算出方法は [累計計算] が自動的に選択されます。
元データ例
| 勘定科目 | 金額 |
|---|---|
| 現金 | 100 |
| 受取利息 | -100 |
演算・集計設定例
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| 取り込み元1 | 金額 |
| 取り込み元2 | 指定しない |
| 金額算出方法 | [累計計算](取り込み元2未指定のため自動選択・変更不可) |
| 金額差引方法 | 表示されません。 |
| 貸借基準 | 乗算しない |
| 表示用貸借区分 | 乗算しない |
| 演算方法 | [演算しない] |
| 小数点以下桁数の丸め方法/桁数 | [四捨五入]/0 桁 |
| 演算するタイミング | 集計後 |
| 金額0のレコードを除外する | チェックしない |
変換結果例
| 勘定科目 | 取り込み先の金額 |
|---|---|
| 現金 | 100 |
| 受取利息 | -100 |
設定例②:借方・貸方が絶対値の場合
取込元ファイルで借方金額と貸方金額が別々の 2 列に分かれており、どちらも正数の絶対値で保持されている例です。
借方金額から貸方金額を差し引くことで、借方を正、貸方を負とする金額に変換します。
元データ例
| 勘定科目 | 借方金額 | 貸方金額 |
|---|---|---|
| 現金 | 100 | 0 |
| 受取利息 | 0 | 100 |
演算・集計設定例
| 設定項目 | 設定値 |
|---|---|
| 取り込み元1 | 借方金額 |
| 取り込み元2 | 貸方金額 |
| 金額算出方法 | [差引計算] |
| 金額差引方法 | 取り込み元1 - 取り込み元2(借方金額 - 貸方金額) |
| 貸借基準 | 乗算しない |
| 表示用貸借区分 | 乗算しない |
| 演算方法 | [演算しない] |
| 小数点以下桁数の丸め方法/桁数 | [四捨五入]/0 桁 |
| 演算するタイミング | 集計後 |
| 金額0のレコードを除外する | チェックしない |
変換結果例
| 勘定科目 | 計算 | 取り込み先の金額 |
|---|---|---|
| 現金 | 100 - 0 | 100 |
| 受取利息 | 0 - 100 | -100 |